詩人:どるとる | [投票][編集] |
野球グラウンドの金網のそばを通って
いつものパン屋のまえを通って
歩道橋から 見える夕暮れに手を振ったら
いつものように夜があたりを包み込むよ
さよならが待つこの道を 寄り道せずに帰ろう
ひとつひとつ 今日あった出来事を
思い出しながら 記憶を拾い集めるように
僕が来たこの道は もう来れない道になる
だからせめて忘れないように今をかみしめる
日の短さが 季節の変わり目をおしえる
ほらね気づけばもう半袖ではいられない
何ひとつ 変わらない街並みに変わってく
僕の姿はどんなふうに映っているのかな
おかえりが待ってる
帰る場所がある 幸せ
一人一人に 与えられたたったひとつの命
無駄にしないように 最後まで生きること
君が来たこの道は僕もいつか通る道になる
遠い昔に誰かが通ったこの道を僕も 今歩いているよ
夜空に輝いている星の ひとつひとつに物語があるように
地上に輝いている僕たち人間にもいろんな物語がある 素敵だね
ひとつひとつ 今日あった出来事を
思い出しながら 記憶を拾い集めるように
僕が来たこの道は もう来れない道になる
だからせめて忘れないように今をかみしめる
命あることに 感謝する。