詩人:どるとる | [投票][編集] |
大切な音や声を
ひろうために
耳をすまそうとする僕は僕の中には
どれだけいるかなあ
見逃してる景色や場面をそのままにしてる
僕は目を凝らすことに躊躇してないかなあ
何も見えていないよ
節穴の目じゃ
何もきこえてないよ
肝心なことは
何ひとつわかってない
君が見てる世界は
ほんの一端に過ぎず
君が知ってる事実は
ほんの一部に過ぎず
だから、すべてを見通した目をしている
だから、すべてを知り尽くした顔をしてる
そんな愚かな君は君の中にいないかい
ふわふわとただよう音が 声が
ちぎれてはつながって 歌になる
耳を澄ますこと
目を凝らすこと
本当に出来てるなら
君の目の前の世界がけして上出来だとはいえないはずだよ
君が見てる世界は
ほんの一端に過ぎず
君が知ってる事実は
ほんの一部に過ぎず
だから、すべてを見通した目をしている
だから、すべてを知り尽くした顔をしてる
そんな愚かな君は君の中にいないかい。