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どるとるの部屋


[5834] 渇き
詩人:どるとる [投票][編集]


どれだけ人を愛しても
どれだけ人に愛されても
永遠に満たされることのない
渇きに 苦しみながら生きていくのか

終わらない闇の中をひたすら落ち続けて
光を求めて手を伸ばせば 頭に蛆がわく

どれだけ人を憎んでも
どれだけ人に憎まれても
けして光の下を歩くことはできない
道化のようにただ笑うだけさ

結局行き着くところは同じ場所
夜の帳が降りるころ また僕は恐る恐るページをめくる

鳥の羽ばたきに目を覚ませば朝が
否応なく 僕に生きろと命ずる
そこに心はないのだろう
ただ何度でもきりもなく恥という字を書くために墨をするだけさ

どれだけ人を愛しても
どれだけ人に愛されても
永遠に満たされることのない
渇きに 苦しみながら生きていくのか

永遠に手放すことのできない
病に 侵されながら心臓は動くのか

血は流れ、この目に腐乱した世界を映すのか。

2014/09/22 (Mon)

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