詩人:どるとる | [投票][編集] |
見上げれば果てしなく広がる青空よ
おまえのその腕の中で私は抱きしめられているのです
花は咲いては散ってゆく儚い命だから
せめて美しく限りある時間の中で
生きようと懸命に大地に根を張るけなげな命
私は 私に生まれたこの当たり前を
全身で受け止めて 今をかみしめよう
私を 照らす太陽の光のあたたかさや
私を濡らす雨や私に吹きつける風の冷たさに
ここにある命を何度でもたしかめる
暮れゆく夕暮れは赤く染まる空が
私のこのからだを優しく抱きしめるのです
何を焦っているのか生き急ぐ人よ
いつか終わる命だというのに
あなたは何をそんなに追いかけるのか
私にはわからない
私は私の何を知っているのでしょうか
いつの間にか私は私だったというのに
私が見つめる先に揺れるきれいな花や
私が愛している大切な人々の笑顔や涙の中に
育まれてる命を重ねて見ているのさ
ただどこまでも変わらない営みの中に
私が私であることを いつでも望んでいてくれるあなたが
私が生きている というただそれだけのことを幸せに思ってくれる気持ちが
うれしくて私はあなたのために生きようと思ったんだ
私を 照らす太陽の光のあたたかさや
私を濡らす雨や私に吹きつける風の冷たさに
ここにある命を何度でもたしかめる
私があなたの青空であるように
あなたも私の青空だから
雨降りの空でも私の中にはあなたという青空が広がっているよ
だからもう生きることに迷いはない。