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どるとるの部屋


[5902] 人生のワンサイドゲーム
詩人:どるとる [投票][編集]


太陽からこぼれる陽射しの雨を
浴びて 濡れた頬に笑顔が咲いたのは記憶にも新しい
殺風景な部屋に 花でも飾ろうか
でももう必要ないね いつの間にか君が咲いていたから

知らず知らず ひとつひとつ 増えてくものを指で数えながら
そしていつしか 見失う程に たくさんの思い出が 僕の胸の中には刻まれてたよ

道のりは険しく 見上げる程に遠く
人生というものは難解で解き明かせない命をはらんで
私のこの体を巡る血潮に重ねる
命の形 そっと垣間見る時 痛みの向こうにある光

知らず知らず ひとつ ひとつ 失ってゆくものは数えきれない
やがていつしか なくしてしまうすべてを
少しでも引き止めることが出来るなら

ここまで来てわかることがあるよ
躓いた痛みは全身を切り裂く程に
私を深い悲しみで包み込むだろう
それでも時折見える光が私のちっぽけな命を意味ありげに縁取るんだよ

知らず知らず ひとつひとつ 増えてくものを指で数えながら
そしていつしか 見失う程に たくさんの思い出が 僕の胸の中には刻まれてたよ。

2014/11/02 (Sun)

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