詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れが 僕の住む街の空をきれいな色に染めている
散歩の途中で 少し立ち止まった僕は 今にも沈みそうな夕日を見ていた
どうにもならないことがある それだけでこの世界は厳かにひとつの見えない壁で隔てられてる
さよならが こんなに悲しかったことがあっただろうか
また明日ねが こんなに 待ち遠しかったことがあっただろうか
今、日が沈む
終電を逃した人は とぼとぼと その疲れた足で 家をひたすら目指して歩く
ゆうやけこやけでまた明日なんて いつの間にか 忘れてる思い出がよぎる
通り過ぎた雨は もう誰も濡らさないと思ったのに まだいつかの雨の余韻がこの胸を濡らす
世界が こんなに 輝いて見えたことがあっただろうか
おかえりが こんなにも 美しく聞こえたことがあっただろうか
今すぐ帰るよ
目をつむった時に 広がる暗闇より
多少はマシでも 寂しいのはちっとも
変わらない 夜が涙を優しく 受け止める
さよならが こんなに悲しかったことがあっただろうか
また明日ねが こんなに 待ち遠しかったことがあっただろうか
今、日が沈む
世界が こんなに 輝いて見えたことがあっただろうか
おかえりが こんなにも 美しく聞こえたことがあっただろうか
今すぐ帰るよ。