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どるとるの部屋


[5930] 僕らが生きた今日
詩人:どるとる [投票][編集]


今日あいつが 死んだらしい
友人から聞いた
でもあいつのことはよくわからない
下の名前もわからない
思い出せるのは 少しばかりの記憶

カラスが電線に止まっている
暮れゆく空を眺めていたら
気づけば夜があたりを包み込んで
言い様のない切なさが心を蝕んだ

自殺者は年々減るどころか
増えているらしい
関係ないさと鼻で笑う人の明日も
僕には関係ないのです
通り過ぎてく人の後ろ姿 目で追う

僕らの生きた明日は何十年先で
振り返った時どんなふうに
見えるのかなあ 少しは誇れる
今日を僕らは生きれるかなあ

誰が死のうが 誰が生まれようが
知ったことはないけれど 不器用でも生きていくことで
それはいつか今日という日を思い出すとき
生きていて良かったと思えるひとつのきっかけになる
そう思うことにしたよ

僕らの生きた明日は何十年先で
振り返った時どんなふうに
見えるのかなあ 少しは誇れる
今日を僕らは生きれるかなあ

僕らが生きた今日が誰かの支えになるとしたら
それはちっとも無意味なことじゃない
それは少しも無駄なことじゃない
だから僕は今日を傷つきながら生きる。

2014/11/25 (Tue)

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