詩人:どるとる | [投票][編集] |
心の底から死にたいと思うあなたに
僕はどんな言葉をかければいいかな
心の底から 生きたいと思う僕には
あなたの気持ちがまるでわからないよ
優しい人ばかりならいいけど
世の中は 残酷なまでに
あなたを否定する人もちゃんと用意してて
だから簡単に死にたくなるのもうなずけるよ
僕には あなたの命を 認めてあげることは 出来るけど
あなたのすべてをわかってあげることは多分出来ないよ
だって僕とあなたは違う人間だから
だけど違う人間だからこそ 分かり合えたりもする
離れたり寄り添ったり するけれど
雨降りの世の中で僕はあなたの 雨宿りする為の屋根でいたい
それが僕があなたに出来る たったひとつの事
きれい事 言えば 希望だとかも言える
だけどそんなものすぐに見失うよ
生きたいと思う僕には見えない傷跡が
君をこの世界から 遠ざけている
思いやりって言葉はもう
まるできれい事と見なされて 鼻で笑われたらたまったもんじゃない
生きること 否定されているようで
僕には あなたのちょうどいい 慰め役にはなれそうもないよ
あなたが悲しいときだけに そばにいれる ハンカチにもなれそうもないよ
だって僕はいつもあなたのそばにいたいから
この心は少しわがままで おまけに意地っ張りで
つないだり離したり する手と手を 伝うぬくもりには 揺るぎない愛が ちゃんとあるから
それが 僕と君が いるたったひとつの理由
生きていく それだけに 必死になって
何か大切なこと忘れてませんか?
生きていく醍醐味は 人を愛すること そして人に愛されること
そんな自分を見つけ出すこと
離れたり寄り添ったり するけれど
雨降りの世の中で僕はあなたの 雨宿りする為の屋根でいたい
それが僕があなたに出来る たったひとつの事。