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どるとるの部屋


[606] この映画のタイトルは夢
詩人:どるとる [投票][編集]


誰もが見ている
夢の中
ひとり映画を見ている
なぜか気づくとそんな雰囲気

ただ 夢だけが 溢れかえった 幸せな世界
この映画のタイトルは夢 そう 名付けた

最後のエンドロールには今日1日のとんでもなくありふれた涙々の出来事がエンドレスに流れ続ける

そうだ 僕が見ていたのは今日の僕の姿だ

悲しみも喜びも
夜の闇でさえも
夢見ているだけ
それだけで全て
安らぎに変わる
平和なものだね
寝てるだけでさ
目覚めればさあ
光 浴びれるから

光のオーブに包まれてる その中にいるかぎり世を取り巻く悲しみも全ての痛みも僕を傷つけられない
何人(なんぴと)も

ああ
何度も言うぞ
何度も流すぞ
言いたいことば
たったふたつの理由から流れる涙

悲しみも喜びも
夜の闇でさえも
夢見ているだけ
それだけで全て
安らぎに変わる
平和なものだね
寝てるだけでさ
目覚めればさあ
光 浴びれるから

生きてるだけで
こんなに
悲しい
生きてるだけで
こんなに
嬉しい ただそんな気持ちを繰り返す日々になぜだか涙が止まらないのはなぜだろう

僕が選んだ舟は
小さな波にさえ
びくつき揺れる
この先を不安がる
向こうには今まさに昇る太陽

誰もが見ている
夢の中
ひとり映画を見ている
なぜか気づくとそんな雰囲気

ただ 夢だけが 溢れかえった 幸せな世界
それだけでいいのに…
いつでもおせっかいな催し事で僕を待つ

でも 涙が止まらないよ
悲しい映画の最後に流れるやさしい歌のように
最後の最後で津波のように救いが押し寄せる そんな雰囲気
そのかわりにほら僕の中にもやさしい涙が僕を救う

泣いている
でもけっして苦じゃない
抜けていく得体のしれない毒素

夢はまた始まる
やさしいこの夜が
朝へと塗り変わるまで

ドナドナ…

2009/11/28 (Sat)

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