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どるとるの部屋


[6071] 種をまく
詩人:どるとる [投票][編集]


意味もなく窓を開けたり閉めたり そんな事を繰り返しながら
待ちわびた朝の向こうでまたひとつ ページをめくれば
そこから歩き出すストーリー

口笛を吹きながら歩いていく
下手くそな歌声で隙間を埋める
何が咲くのかいつ芽を出すのかそれもわからない 種をまく

そして僕はまた意味もなく 窓を開けたり閉めたりしてる
待ちかねた人たちは ドアの向こうで 足踏みをしながら
今か今かとその時を待ってる

口笛が鳴り止めば 僕は立ち止まり
空を見上げながら涙を流すだろう
名前もない花だ ましてや形もない
花が 静かに 笑ってる

近づく夏の足音 耳をすまして なんとなく すぐそこまで
ドアのそばまで 来てる

口笛を吹きながら歩いていく
下手くそな歌声で隙間を埋める
何が咲くのかいつ芽を出すのかそれもわからない 種をまく

君の未来に。

2015/02/15 (Sun)

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