詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
暗がりの中に 手を伸ばす 行き場もない夜は
ただ闇を睨みつけたまま 何かを壊すように
暮れてゆく 暗くなって通りには 夜が
重たい 誰かの悲しみを背負ってる
窓を明けて 夢から覚めて 少しだけ
ふてくされて 夢うつつで 笑って泣いて
それから どうしようか考えればいい
寂れたいつもの道に光は優しく灯って
誰かの鼻歌が雨の中でも 聞こえるんだ
しらばっくれて 逃げた時にはもう
優しい明かりはなくて闇ばかりが続く
嘘までついて 信頼裏切って 少しだけ
薄汚れて わがままに 愛して愛されて
それから 何があったのか覚えてないよ
季節が 変わって 時間が流れて 誰かが生まれて誰かが死んで
僕は 思い出す かけがえないようなどうでもいいような あらすじのひとつひとつを
窓を明けて 夢から覚めて 少しだけ
ふてくされて 夢うつつで 笑って泣いて
それから どうしようか考えればいい。