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どるとるの部屋


[6095] 未来の君に
詩人:どるとる [投票][編集]


胸の中の引き出しの奥にしまってる
まだ小さな頃に君にもらった
たくさんの思い出
宝物のように忘れないように
ひとつひとつの涙や笑顔を 覚えているから

変わってくものもあれば変わらないままのものもある
大人になっても相変わらず 君が知ってる 口ばっかりの僕だけど
何よりも大切なことは君から教わったよ

未来の僕に 宛てた手紙を 書いたんだ
下手くそな拙い字で 心をぶちまけたよ
いつか この手紙を読むとき僕は大人になる
タイムマシンで未来の僕に会いに行くよ
幸せという 約束された未来を守るために ただひとりの人の幸せを 箱詰めして
未来の君にプレゼントフォーユー

何度もつまずいたし転んだよ
膝小僧すりむいたこともある
数えきれないほど
痛みと一緒に覚えているのは
優しさだったり誰かのぬくもりだったよ

色あせてくものより色あせないものを数えよう
今の僕を見たら 君なら叱ってくれるかな
まだまだ大人にはなれそうもないなあ

「未来の僕へ たったひとつだけ 約束してね 今の気持ちをけっして忘れないで」
それだけを 守ってほしいんだ
タイムマシンなんてあるはずもない世界
過去には戻れない ひたすらなくしてくばかりだ
それでもかけがえのない今を生きる
それが未来の僕に渡す為のバトンになる

生きるってことは何かをなくすということ
でも
生きるってことは
それ以上に何かを得ること
もう二度と会えない人もいるけれど
泣いてる僕なんか見たくないよね
君ならなんて言うかな
なんてね 考えてた

未来の僕に 宛てた手紙を 書いたんだ
下手くそな拙い字で 心をぶちまけたよ
いつか この手紙を読むとき僕は大人になる
タイムマシンで未来の僕に会いに行くよ
幸せという 約束された未来を守るために ただひとりの人の幸せを 箱詰めして
未来の君にプレゼントフォーユー。

2015/02/22 (Sun)

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