詩人:どるとる | [投票][編集] |
赤い傘差した女が雨も降ってないのに
赤い傘差して女は歩いてる 笑いながら
真っ赤な歯茎を見せて 女はいつまでも笑う
女は今日も晴れた空の下 赤い傘差して歩いてる 笑いながら
いよいよ世界の終わりが来たのかな
その影響が赤い傘差したあの女を変えたのかな
晴れときどきワールドエンド 今日で生まれ変わろう
晴れときどきワールドエンド もう抜け殻だけ残して 脱皮しよう 僕から
暑さを無視してコートを着た人や
寒さを無視して水着で歩く人
数千円の何かを買うとき一円玉数千枚で払う人や
スカートを履いたサラリーマンに
「我に光を」なる看板掲げた男女の集団
魚の生き肝を神と崇める宗教団体
狂気と正気はすれすれのところに位置してる 紙一重 あかさたな 憂いに満ちた日曜日
晴れときどきワールドエンド つかの間の幸福が崩れ去る音がする
晴れときどきワールドエンド 晴れが一瞬にして 雨に変わるように
赤い傘もいつしか存在意義を失くして
女の手を離れ 隔離された部屋の中 女のスペルが埋め尽くす壁を遺すのみ
いよいよ世界の終末が来たのかな
その影響で全ての人は他人を信じられなくなった 幻想
晴れときどきワールドエンド 今日で生まれ変わろう
晴れときどきワールドエンド もう抜け殻だけ残して 脱皮しよう 僕から
苦しまなくてもいい
天より 神が来たりて そのお言葉を授かれば僕はまた僕のまま
悲しめる 苦しめる
もがき あがける
なんて幸せなんだろうか
エピローグはもうすぐ
終止符を打とう
あの女の笑顔が咲いたら。