詩人:どるとる | [投票][編集] |
小指ほどの 小さな記憶を抱きしめていたい
この胸の奥で 私を呼んでる
あの日の僕のようにまた 誰かを疑うことも知らないまま
愛せたらいいのに
夕暮れ 夜明け 昼下がり どんな場面でも どんなタイミングでも
変わらず 僕は 僕だったのに
指先に灯る ぬくもりのその先に
揺れていた 愛が たしかに世界を
縁取るように 包み込んでいた
あの頃の僕には あなたが全てだった
風に吹かれて 綿毛はどこに行くのかな
旅は続くよ 時間の川を泳いで
ささやかな幸せに 何度でも 気づくたびにきのうの過ちを
振り返っては泣きたくなる
公園 スーパー 商店街
僕が見つめていた世界はちっぽけな世界
僕は隠れん坊してる僕を見つけに行く
頭のてっぺんから つま先まで
愛を注いでくれてありがとうね
生きることの悲しみや痛みに負けないで
そればかりを見つめないでいて
大切なことは あなたが教えてくれた
とてもありふれたこと だけど忘れちゃいけないこと
指先ほどのダイアリー
指先に灯る ぬくもりのその先に
揺れていた 愛が たしかに世界を
縁取るように 包み込んでいた
あの頃の僕には あなたが全てだった
だから まだ 名前を呼べば 笑ってくれるような気がしてしまう
おかしいよね でも本当なんだ。