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どるとるの部屋


[6120] 手の鳴るほうへ
詩人:どるとる [投票][編集]


世界は 今 混沌の中 パンドラの箱に手をかけてしまう愚かさに誰かの嘆き悲しむ声がする
希望が最後に残るのなら 流した涙や血は
きっと 生きる人々の笑顔になって 未来に花を咲かすでしょう

僕らは ただ 列を乱さないように
タイミング見計らい手を鳴らしてる

それではおもしろくないなあ
少しは はみ出してみろよ引かれた白線を
手の鳴るほうへ 心が 行きたいほうへ
歩き出せば 世界はもっと ずっと
あざやかに 君の目に映るだろう

世界は しばし 暗幕の内側 張りぼてで隠してる 散らかった世界を 見せまいと
傷跡を汚いもののように笑うならば
きっと愛なんて この世界には 居場所なんてないんだろう

僕らは いつも 上手く生きるのに必死で
何か大事なことを忘れている

マニュアル通りでは息が詰まるなあ
少しは 暴れてみろよ わがままに
手の鳴るほうへ 心が呼ぶほうへ
踏み出せば 明日からは もっと違った
世界が 君を 迎えるだろう

みんな同じ 顔
みんな同じ 動き

それではおもしろくないなあ
少しは はみ出してみろよ引かれた白線を
手の鳴るほうへ 心が 行きたいほうへ
歩き出せば 世界はもっと ずっと
あざやかに 君の目に映るだろう

見違えるような世界がはじまるだろう。

2015/03/08 (Sun)

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