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どるとるの部屋


[6123] 三月のひまわり
詩人:どるとる [投票][編集]


埋まらない空欄の中を無理やり 埋め合わせるように
雨音は 降り積もってゆくよ 胸の奥に 音符を並べるように

悪を歌え 正しきを歌え 愛を歌え 夢を歌え
幸せを歌え 暮らしを歌え 痛みを歌え 平和を歌え
その声の先に 私を 歌え

揺るぎない 決心はやがて 弱々しい風に 消えて
ブランコは 誰かを乗せて 明日へと 揺れるだろう やさしく

種を蒔いて花を咲かせて 青い空に雲を 浮かべて
眠れぬ夜に 口ずさめる歌をひとつ 歌えば ほら
少しは 笑顔の足しにはなるはずと

なんとなく 何気なく咲いた 花のように
季節も 変わるというのに ずっと 枯れないあのひまわり
三月の窓辺に ふいに香るあなたの匂い

悪を歌え 正しきを歌え 愛を歌え 夢を歌え
幸せを歌え 暮らしを歌え 痛みを歌え 平和を歌え
その声の先に 私を 歌え

種を蒔いて花を咲かせて 青い空に雲を 浮かべて
眠れぬ夜に 口ずさめる歌をひとつ 歌えば ほら
少しは 笑顔の足しにはなるはずと

けして 悲しみになんか負けない
強い 私を 歌え
強い 私を 歌え。

2015/03/08 (Sun)

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