詩人:どるとる | [投票][編集] |
明日に伝えてね 僕が生きた今日のことを
笑った 泣いた 怒ったりもした
くだらない そのひとつひとつを
あますことなく 未来に伝えてね
手紙でもなく メールでもないよ
それじゃ心には届かないからずっと残るように心に今を刻みつけて
この世界は云わば 崩壊していく その途中です
世界が終わるまでの ちょっとした 猶予の中で生かされてるに過ぎない
だから退屈な時間を埋めるように
僕らは ここからはじめよう
伝言ゲーム 今日の気持ちも 次第に 色を変えていくよ
大げさなメッセージも いつかは笑い話に
誰かの流す汗も 本気なほど
滑稽に見えるのはなぜでしょうか
日常会話の 片隅にでも灯ればいいなあ
携帯なんか ない時代だったよ
気持ちを伝える手段はひとつだった
雨上がりに 虹を期待してしまうのは 弱さに他ならない でも純粋だろう
誰かの残した影が影オニみたいに いつまでもあの日の僕を探してる
名前もあやふやなあの神社の長い 階段を伝って 流れてる
伝言ゲーム 今日の日の空 それはけっして同じ色じゃないから
なくした物 手に入れた物 ひとつひとつ数えては 指が足りずに 途方に暮れる
立ち止まった帰り道 ふと振り返る 道に咲く あの花
この世界は云わば 崩壊していく その途中です
世界が終わるまでの ちょっとした 猶予の中で生かされてるに過ぎない
だから退屈な時間を埋めるように
僕らは ここからはじめよう
伝言ゲーム 今日の気持ちも 次第に 色を変えていくよ。