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どるとるの部屋


[6149] 小説の前書きのようなストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


あらすじを なぞる指先が 次のページをめくれば
その向こうで また新しい季節が ドアを開けて待ってる
スタートのボタン押して 君は最初の一歩を踏み出す

花びらが散る そのあとを追って

次々にめくってゆくページを飛ばし読み
君が笑うまで 何度もやり直しするんだ
今日が駄目なら明日
明日が駄目なら明後日
そして夜は明けて 目を開いた僕の瞳に
今日が何食わぬ顔して 「おはよう」って微笑む君を 描く

サイズの合わないスニーカーを履いていた気がする
身の丈に合わない 服を着て 似合わない色に染まってた
流行りの歌はどこか耳に馴染まなくて好きになれず

君が行くその道は どこに続いているのか

忘れてたように思い出すあの記憶が蘇る
あの日僕はうまく笑うことしか頭になくて
精一杯その日を生きたのに あと一歩手が届かなかったよ
そして 気づけば なんとなく 時は過ぎて
何年か後の今日も何年か前の今日と 何も変わらなかった

僕らはひたすら ほうき星を 追いかける
少年のような 瞳を 持っているべきだろうか
なんて思っては また落ちかけてる小説の前書きのようなストーリー

次々にめくってゆくページを飛ばし読み
君が笑うまで 何度もやり直しするんだ
今日が駄目なら明日
明日が駄目なら明後日
そして夜は明けて 目を開いた僕の瞳に
今日が何食わぬ顔して 「おはよう」って微笑む君を 描く

僕も「おはよう」って微笑んでみる
まるで それが当たり前みたいに 幸せはこんなに簡単に手に入れられるんだな。

2015/03/14 (Sat)

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