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どるとるの部屋


[6200] 星を結ぶ
詩人:どるとる [投票][編集]


この夜は どこまでも終わらない物語を
抱いたまま 行き先のない旅をしているその途中
再び夜明けを迎えては見送って
繰り返す 輪廻のように巡り巡る メビウス

何度も何度でもつないだ手を
ほどけぬように 片結び

瞼の裏にも宇宙は広がり 夢の中で
君は 朝を迎えるまで 銀河を走る汽車に乗って
背中合わせの星を結ぶ

窓をノックしている夜風が 手招きしてる
行こう 片道切符握りしめてもう二度と
明けることのない朝を 抜け出して
夜明けへと続く長いトンネルくぐって

星が流れてくのを 窓越しに眺めてる
宮沢賢治になったみたいだ

見えないものを 見る為には 子供の心を忘れないことだ
とどめておくことは出来ない すぐに忘れ去られてく
だから今日と明日は同じようで違う世界

レールのない旅は続く
答えのない自問自答は続く
潜って行こう 深い海の底へ
例えば昔読んだ本の中へ

瞼の裏にも宇宙は広がり 夢の中で
君は 朝を迎えるまで 銀河を走る汽車に乗って
背中合わせの星を結ぶ。

2015/03/31 (Tue)

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