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どるとるの部屋


[6232] 道しるべ
詩人:どるとる [投票][編集]


その目で何を 見つめているの?
その耳で何を 聞いているの?
どんなに目を凝らそうとも耳をすましてみても
本当に大切なものはいつまでも見えず聞こえないまま

闇に目が慣れたら昨日までの世界が
嘘のように 見違えて
そこにある おだやかな景色さえまるで
何物にも代え難いものに変わるかもしれない
だから だから そばにあるすべての当たり前を僕は大切にするよ

この目で 何を見つめればいい?
この耳は何を聞き取るためにあるの?
わからないことが多すぎるよこの世界は
模範解答さえなくて だから容易く道に迷ってしまう

理想ばかり 追いかけているから絶望する
希望なんて あるはずもないものに 期待しすぎたために
裏切られたと 身勝手な憎しみ抱くなら

幸せなんて 見えなくてもいいと思うよ
手の届く場所にある光こそが道しるべ

ああ 何度も夢を見た
子供が戯れに描いた未来の想像図
あまりにきれいすぎて 思い出が涙でにじんでいく

闇に目が慣れたら昨日までの世界が
嘘のように 見違えて
そこにある おだやかな景色さえまるで
何物にも代え難いものに変わるかもしれない
だから だから そばにあるすべての当たり前を僕は大切にするよ

そばにいる 人や そうやって僕を気遣う人のまなざしを 大切にするよ。

2015/04/30 (Thu)

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