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どるとるの部屋


[6262] たったひとつの愛
詩人:どるとる [投票][編集]


「虐待」や「育児放棄」
思わず目をそらしたくなるようなこの世界の現状
「いじめ」や「戦争」
今に始まったことじゃないのにわかったようなことを言うよ

大人たちはテレビの中でお涙ちょうだいとばかりに 誰が悪い 何が悪いと まくしたてる
ただ叫ぶだけじゃ何も変わらないのに
きれいごとほざくなら最後まで 汚れずにまっすぐに生きてみろよ

ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい

なにが正しくてなにが間違いなのか わからない少年はただ目に見えるものや聞こえてくるものを道しるべにして 歩きやすい道を歩いてる

大人たちの言うことは大抵いいかげんだから信じすぎるとあとで裏切られるよ
ただ いいことはいいと言うだけなら誰でもできる
大切なのはどれだけ自分から曲がらずにいれるかだ

生まれてきたことを生まれてきてしまったと嘆くか生まれてこれたと 喜ぶかですべてが変わってく

ほんの数十年の人生の中でたったひとつの愛に出会えたら 愛してくれてありがとうと僕は笑いたい

どうして 愛せないのか 自分のお腹を痛めた我が子を
どうして 傷つけてしまえるのか こんなにも優しく笑って
それでも傷だらけであなたをお母さんと お父さんと呼ぶ我が子を

ここに生まれた この奇跡みたいな たったひとつの偶然の時間を 僕は生きている
笑ってばかりもいられないけれど
雨のち晴れでまた晴れたら 誰かのぬくもりに包まれながら 幸せだと泣きたい。

2015/05/16 (Sat)

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