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どるとるの部屋


[6267] ひとりのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


どうせ 誰も僕のことなんて必要としてくれないんだろう

隠してる訳じゃないけど気づかれたら恥ずかしいよ
孤独は 傷跡と同じでさらけ出せない

目を 閉じてしまえばいいのかな
何も見なければ 何も見えないのと同じ

耳を ふさいでしまえばいいのかな
何も聞かなければ何も聞こえないのと同じ

こんなにたくさんの人がいるけど

数が多くても一人一人の心は狭くて

「他人」というだけで距離をとる

そんな人ばかりだよ

だから孤独は いくらでも生まれてしまうんだ

見せたくない傷跡は押し入れにでも隠しておけばいいさ

気づかれたくない こんなにも本当はひとりが寂しいこと

心を 閉ざしてしまえばいいのかな
誰にも会わず 誰とも話さずにいれば

寂しいことなんて 気づかれないから
それでも誰かの優しさにふれたら

本当に本当の愛なんてささやかなもの

痛いくらいに僕らは知っているからね

だから他人に優しさを無理に求めないよ

距離をとって 付き合って

ある瞬間たまに何かのきっかけで 分かり合えたりすればいい

すべてを分かりあえなくても
すべてを分かりあえないからこそ
どうして分からないのかを考える
その気持ちの中に愛はある

こんなにたくさんの人がいるけど

数が多くても一人一人の心は狭くて

「他人」というだけで距離をとる

そんな人ばかりだよ

だから孤独は いくらでも生まれてしまうんだ。

2015/05/17 (Sun)

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