詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
背中合わせのストーリー
どこまで続いていくんだろうかこの退屈は
地図なんて 持たせてもらえなかった
答えもないままに ただ生きろと言われ
神様もいない世界では本当の意味では誰も
主人公にはなれない
何もかも混ざり合ったような街で
今日も 誰かが おざなりの夢語ってる
ふっと吐き出した
煙草の煙が 風に流され
僕より先にあてどもない旅に出る
行方知れずの 風来坊
僕を 置き去りにどこに行くのか
僕が読み始めた物語ではないのに いつの間にか宿題が出来た
足りな過ぎるヒントだけを与えられ
つまらない誰かの押しつけがましい
人生のハウツー本に助けを求めたばかりに
遠回りな人生です
節操のない この街のカラー
人も 流行りも いつかの焼き増し 使い回し
半袖では少し寒い
零時を回った新宿の夜
数日前あっけなく死を選んだ友人
叶わぬ夢に疲れたって
メールに 一言だけ 添えられてた
人が一人死んだって東京の街は
嘘の涙さえ流さない
何のために生きてるのか
理由なんてきっと なんだっていいのに
生きがいがないだけでこんなにも 生きるのが辛い
ふっと吐き出した
煙草の煙が 風に流され
僕より先にあてどもない旅に出る
行方知れずの 風来坊
僕を 置き去りにどこに行くのか
僕も連れて行ってよ。