詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉少なに 僕は語る
この世界のあらましを
正しいことなんか 何ひとつないのに
誰もが出来合いのルールを崇めてる
神様のアングルで見渡した世界は
嘸やきれいなんだろう
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
パブロフの犬のような 条件反射のように
君が笑えば僕も 笑ってしまうのは
君の気持ちが僕の心揺らすから
えらそうに腕を組み支配者面した
王様は裸の王様
計算は得意でもその目は節穴です
誰かの予定調和を裏切って
あらすじからそれていくストーリー
自己の破滅をひたすら望んで
傷ついたのもつかの間笑うもんだから
僕はすっかり 調子が狂うよ
たとえば これがありふれたラブストーリーなら
結末は ハッピーエンドなんだろう
だけど血も 生々しいこの世には
ハッピーエンドなんて老衰くらいに めずらしいことだよ
わがままな誰かの突っぱねと
置き去りのままの思い出は
このまま 手つかずで
世界の終わりを ひたすら待ちわびて
暇つぶしがてら 誰かの得意げな自慢話に
つきあうのも悪くはない
生きていくのも悪くないさ。