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どるとるの部屋


[6288] everyday
詩人:どるとる [投票][編集]


まだ何か大切なことを伝えそびれている
積み重ねた言葉は間に合わせの言葉だ
目を閉じた暗闇の中に光を描いて
あるはずもない希望をでっち上げたよ
それが今の僕の出来る精一杯と知った

ああ 途端に崩れ落ちる膝
もう 一歩も歩けやしない だけどまだ
道は果てしなく続いてる
時が僕を急かす

そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある

幸せなんて 呼んでしまうのはたやすい
でもあまりに安易だから黙っているよ
耳をふさいだ 無音の中にも 音は咲いて
僕の寂しさを 紛らわせるように 鳴いた
避けようとしても必ずそこに灯る誰かの温もり

ああ 行き場をすっかりなくしてしまうよ
正しさとは何だろう
間違えてることはなんだろう それは多分どこにもないよ
自分で選んだ答えが正しさだ

そして 笑ったそばから また泣いてる
悲しいような 嬉しいような
どっちつかずの表情で
世界を 見渡して
たどり着いた 明日
生きる痛みが 教えてくれるのは
生きてることの喜びだけではないから
どんなときも安心は出来ない

急ぎ足の時計が
朝を連れてくる
死を願ったはずの昨日の僕
そして
そんなことさえ忘れて
笑ってる 今日の僕
ほんの少しの ズレなんだ
今日と明日の違いなんだ
だから
容易くは くたばらない

そして 夜が明けて 朝になって
日が暮れて 夜になって もう
何も 見えなくなって
迷いながらたどり着いた 明日
雨が降って やがて陽射しが差し込んで
繰り返される毎日が ここにある。

2015/05/29 (Fri)

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