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どるとるの部屋


[630] 時雨〜ときさめ
詩人:どるとる [投票][編集]


降り注ぐ時間の一粒一粒が降り止むまで
僕は
降り注ぐ時間の一粒一粒を浴びつづける
僕は
傘を開かずに雨宿りもせずにただ浴びる

時間という雨から逃れたら死んでしまう
人は時間という雨に降られていないと生きられないから
今日も僕は時間という雨に全身濡れている
つま先から脳天まで
ついには 心まで
時間に濡らされている
悲しいような
嬉しいような
ふしぎな感覚を抱きながら今日も降り注ぐ時雨に濡れている

カチカチという雨音を左右の耳で聞きながら
その音が完全に聞こえなくなるまできっと僕は生きる

時雨に濡れて
時雨に濡れて。

2009/12/02 (Wed)

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