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どるとるの部屋


[631] 朝焼けとバラード
詩人:どるとる [投票][編集]


こんなに僕はばかでのろまなのに
君はそこに惹かれたのよという
真夜中の激情 僕は突然泣き出してしまって
ずっと君と一緒にいたいと言った
君はそんな僕を見てあたりまえよずっと一緒よと言ったんだ

特別なものなんて僕らにはなにもなく
終電の電車の人の少なさみたいにさ
空っぽの僕らには夢も行く宛も曖昧なんだ

真夜中にふと君の声ほどに聴きたくなるのはただ悲しいバラード
少しずつ少しずつ
夜明けへ傾いてゆくその中で僕は見たよ
空の目覚めを

ほら 空が目を開けたらきっと闇は晴れて
朝がそこに見えるから 時々長いまばたきをして曇るけど今日はとても天気がいい

そんな朝にも聴きたくなるのはなぜかバラード 少しだけ希望散りばめられたような救いのあるバラード

朝焼けに誰かさんの歌声が絶妙になじむ
ほら 夜はもう溶けきって そこには朝があるだけ そこにはいつもの朝があるだけだ。

2009/12/03 (Thu)

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