詩人:どるとる | [投票][編集] |
気づかなかった自分の弱さを 知ったことで
今まで 気づけなかったことに 気づきました
きっと平和が何よりとかそんな大げさなことではなく
もっと身近な ありふれた毎日の片隅にある
愛や人の心の内側にあるであろう
ひそやかな 誰かが誰かを思うような
そんな名前のない気持ちに気を配ろう
ふいに開いた 手のひらに 咲いたのは
隠し続けてた僕の傷跡だ
傷跡が開けば血が流れる
でも 心に 負った傷跡からは
涙が 花のように零れるんだ
僕もこんなふうに泣くことがあるんだってわかったら
そんな僕を案外すんなり受け入れられた気がする
強がっていたときの僕は弱さをさらけ出していたね
優しさが 身にしみてわかるのは強がりを捨てたときだよ
ほら 素直になって向き合ったら
独りじゃないってわかる
ほんのささやかな 気持ちの通い合い
言葉にしなくてもちゃんと届くはず
君に見せたいって 無防備になってみたら
君は何も言わずに 僕を抱きしめた
傷跡は 時間が経てばふさがる
でも心に 負った傷跡はけして
どれだけの時間が経ってもふさがらない
愛なんて多分 一生わからない
決まりきった形や色のないものに
唯一なんてないから
だからこそ この名前のない気持ちは
時に 愛になって 言い訳にもなって
そして優しさになって 涙になって
僕の心の一番奥で
かけがえのないものになる
ふいに開いた 手のひらに 咲いたのは
隠し続けてた僕の傷跡だ
傷跡が開けば血が流れる
でも 心に 負った傷跡からは
涙が 花のように零れるんだ。