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どるとるの部屋


[6325] 相合い傘
詩人:どるとる [投票][編集]


強くなんてなくて
たくましくもない
だから 雨に
降られている
雨を受け流す為の
傘さえもなくて
雨宿りする為の
屋根もない世界だ
だから誰かのくれる優しさが
傘になって 屋根になって
僕の悲しみを 代わりに受け流してくれる

どしゃ降りの中でも
笑っていられるように
君という傘の中に
僕も 入れてください
僕という 傘の中に
君を 入れてあげるから
人生は お互い様で
相合い傘のように
かばったり
かばわれたりしながら
気の遠くなるような長い 長い 道のりを
笑いながら 泣きながら生きていくのです

僕ひとりきりじゃ
何も出来ないよ
だから 誰かに
助けられている
自分ひとりで生きてる気になって
生きてるような人は誰かの支えに気づかないだけだよ
だから 誰かの くれる優しさに
ありがとうってたまには言ってみる
でもなかなか素直になれないのが本音さ

雨を止ませることが出来ないならせめて
雨を受け流す為の少しの悪あがきをしよう
悲しみは 絶えず 降り続く雨のように
すべての人に涙を届けるから
助けたり 助けられたりしながら
心から愛する誰かと相合い傘でもするように
ひとつの傘を二人で分け合ってゆくのです

居もしない競争相手に追い越されて
ありもしない弱さを見せつけられて
ふさぎ込む時 陽射しになってくれるのは
きまって自分じゃない誰かの存在だ

ほらね 雨降りの日でも心の空に 昇る太陽

どしゃ降りの中でも
笑っていられるように
君という傘の中に
僕も 入れてください
僕という 傘の中に
君を 入れてあげるから
人生は お互い様で
相合い傘のように
かばったり
かばわれたりしながら
気の遠くなるような長い 長い 道のりを
笑いながら 泣きながら生きていくのです。

2015/06/10 (Wed)

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