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どるとるの部屋


[6328] トワイライト
詩人:どるとる [投票][編集]


目を放すとすぐに見失ってしまいそうな光
手を放すとすぐに迷子になってしまいそうな心
人を愛する気持ちだったり
人を 思いやる気持ちだったり

ありふれた ことでつながってる僕らは
時々 調子に乗って
大切なものを 忘れてしまうんだ

それは たとえば夜明けの空に 描く 太陽
まっさらなノートの片隅に記されたあらすじにないストーリー
思いもしないようなことがきっかけで
まだ知らない明日へと僕らを連れて行くだろう
ほらドアの向こうへと物語は 続いてる

捨ててしまうにはあまりに もったいない光
まだ 半分も読んでない本の結末を知りたい心
人に 愛されたい
まだまだ愛したい
人を 思いやりたい
思われたい
くだらない筋書きで満たされてしまう僕らは
単純な 頭の持ち主で
だから迷うときも 命がけさ

それはまるで 沈み行く太陽が 流す涙
傘にはじけて アスファルトの上で ダンスをしてる雨粒
交わされた約束と 待ち望んだ明日
不用意なシナリオと 出来損ないの世界の台本
破り捨てたら そこからはレールから外れた旅

つまらない予定調和を裏切って
僕は 僕の 道を行く
傷つかない旅などくだらない
悲しみのない旅なら意味はない
つかの間に手にする幸せなどささやかでいい
たとえば 今にも消えそうな あのトワイライトのような

それは たとえば夜明けの空に 描く 太陽
まっさらなノートの片隅に記されたあらすじにないストーリー
思いもしないようなことがきっかけで
まだ知らない明日へと僕らを連れて行くだろう。

2015/06/12 (Fri)

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