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どるとるの部屋


[6347] オレンジ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもないような一日がまた通り過ぎてく
ページをひとつ めくる
暮れゆく空の にじんだオレンジ色が
やけに 胸の傷跡にしみて しみてゆく

笑って 泣いて
ただそれだけで
日は暮れて
やがて 大切なことに気づいて
忘れていることを思い出して
言いそびれていたありがとうや
ごめんねを 君に伝えたくて
手を伸ばす 君の笑顔が 僕のすべてを包むんだ

微睡みの中 やがて来る夜を待ちわびて
空を 見上げてる
疲れ果てた 帰り道
溜め息が
ゆらゆら 揺れて 早く早くと急かしてる

愛したり愛されたり
それなりに忙しい
毎日を送り
たまに誰かの思いがけない優しさや
思いやりに 涙が出るくらいに救われて
伝えなければならないありがとうや
届けたい 愛してるが増えていく
歩いてばかりの僕を待っていてくれる君がそこにいる

下手くそで
不器用な僕なのに
そんなのお互い様
大したことじゃない
そう言ってくれる
君に 今日も感謝の気持ちでいっぱいさ
さあ 美味しそうな夕飯を食べよう
いただきますを 言ったそのあと

笑って 泣いて
ただそれだけで
日は暮れて
やがて 大切なことに気づいて
忘れていることを思い出して
言いそびれていたありがとうや
ごめんねを 君に伝えたくて
手を伸ばす 君の笑顔が 僕のすべてを包むんだ

夜遅くに帰宅した僕を寝ずに待っていてくれる
君が おかえりと 笑うその顔が好きなんだ。

2015/06/22 (Mon)

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