詩人:どるとる | [投票][編集] |
何も見えない暗闇の中を泳ぐように
漂うのは朝を待ちわびる時間
僕はただひたすら泳いでいたから
忘れたように目をそらしていた
悲しみが今更ほほを伝った
泳ぎ疲れてしまう この夜の片隅で
気づいたように 見上げた空に
どこまでも広がる世界が見えたから
まだ 笑えるって強く思ったんだよ
それはまるで 目に見えない何かを
目を凝らして見つけるような
聞こえない何かに
耳をすますような
果てしなく 無謀な悪あがき
それでも 何度も繰り返すんだ
本当の明日が 見えるまで
あきらめてしまう僕をあきらめさせて
君がいれば 僕は何度でも立ち上がれる
この夜を越えて朝にたどり着いたなら
たとえばあるはずもない永遠を誓うよ
まぶたの裏に広がる海原を 泳いで目指すあの光の先
泳ぎ疲れてしまう この夜の片隅で
気づいたように 見上げた空に
どこまでも広がる世界が見えたから
まだ 笑えるって強く思ったんだよ
君を愛さずにはいられない
君に愛されずにはいられない
そう思ったんだよ。