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どるとるの部屋


[6359] 海月
詩人:どるとる [投票][編集]


答えなんてものにいつも酔いしれて
ありもしない夢にうなされている
ここはどこだ 明日はどっちだ
あてどもなく 旅は続く
からかうような風に吹かれて

花を咲かせる場所を探し続けてる
たとえば 愛すべき誰かのために
笑ったり泣いたりする そんなありふれた毎日をただ ただようだけ

太陽を試験管の中に閉じ込めよう
手のひらの中で世界を飼育するみたいに
手の鳴るほうへ 導かれていく
理由なき 死を以て終わる
神様の手による完全犯罪

絵に描いたような幸せを探し続けてる
あるいは 覚めない夢のひとかけら
こんなんじゃまるで海月のようだね 透明なその体に世界を映してる

都会のビルの森
一方は薬に溺れ
もう一方は居もしない神に救いを求める
僕は ただ 意味もなくまどろみの中で生を得る呼吸をするだけ

花を咲かせる場所を探し続けてる
たとえば 愛すべき誰かのために
笑ったり泣いたりする そんなありふれた毎日をただ ただようだけ。

2015/06/29 (Mon)

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