詩人:どるとる | [投票][編集] |
人だかりにのまれて
あっという間に
同じ色に染まった
つまらない人ねと
僕の変わりように
彼女は 呆れていた
ただ 愛のない
セックスを 繰り返して
快楽という言葉に隠した
弱さを 炙り出され僕は持てるすべての望みをなくした
僕は どこへ行くのか
あてどもなく風に吹かれ
一人でいるのが最近 楽になった
だけど 寂しさに気づいたとき
僕はどうしようもなく
自分の存在を 消したくなる
平気で 死にたいなんて言葉を口にしてる
日が 長くなると
夜が来るのが遅く
感じるのはなぜかな
下手くそと笑われ
知らない人の自慢話ばかり
いつまでも聞かされる
ただ 暇つぶしのような
付き合いを 続けてる
愛という きれいな言葉に隠した
醜さが時々 見え隠れして 傷つけあってごまかすのが常套手段
口づけは 余計なことを言わないように
言わせないようにするための手段
今夜で最後のセックスにしよう
こんな付き合いじゃ悲しすぎる
愛してもいない 気持ちよくもない
さよならの代わりにして
一度だけの 過ちを犯そう
砂嵐が 舞う
テレビの 画面
見つめたまま
君は ぼんやりとして
つぶやいた
「案外気持ちよかったわ」
皮肉みたいで 僕はいい気はしなかった
それでも まんざらでもないのよ
僕は どこへ行くのか
あてどもなく風に吹かれ
一人でいるのが最近 楽になった
だけど 寂しさに気づいたとき
僕はどうしようもなく
自分の存在を 消したくなる
平気で 死にたいなんて言葉を口にしてる。