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どるとるの部屋


[6393] 永遠
詩人:どるとる [投票][編集]


あるはずもない永遠を探していた
漂うように さまよいながら
いくらきれいな愛の言葉で
永遠を 誓ってもやがて人は死ぬから
そんな出来もしない約束はしない
それは死ぬまでのわずかな束の間の約束だ

だけど僕は何度でも嘘をつくよ

昨日よりも今日はもっと
今日よりも明日はもっと
君を 愛してる 愛せるはずだ
永遠なんかないことくらいわかっている
だけど強がるように意地を張るように
君の前でだけは 強気でいたいのさ
こんな僕は罪深いだろうか

長い時間をかけてつくった思い出より
ほんの一瞬の心地よさがいい
さんざん傷つけあったよね
それでも飽きたらずまた僕らは愛し合う
そんなどうしようもない二人なんです
それは 死ぬまでずっと多分変わらないから
同じようにあたためてきた思いも変わることはない

「好き」は「好き」のままだよ

今から数年後はもっと
数十年後ならもっともっと
君を幸せにできる
しなくちゃ駄目だ
永遠の愛を与えられない代わりに
せめてもの限られた残り少ない僕の時間を
全部 君のために費やしても惜しくはない
永遠はきっと限られた時間の中にこそあるものだと僕らは まだ知らない

積み重ねた 日々の中に
ひとつ またひとつ
増えていく 他愛ない場面
泣いたり笑ったり たまには喧嘩したり
とてもじゃないが
限られた時間を与えられてる自覚もないまま
ただ ふてくされたように 過ぎてく
時間を 野放しにしてる 毎日だけど
それもまたいい

昨日よりも今日はもっと
今日よりも明日はもっと
君を 愛してる 愛せるはずだ
永遠なんかないことくらいわかっている
だけど強がるように意地を張るように
君の前でだけは 強気でいたいのさ
こんな僕は罪深いだろうか

こんな僕でも君を幸せに出来るだろうか
永遠なんて 途方もない時間がなくても。

2015/07/20 (Mon)

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