詩人:どるとる | [投票][編集] |
旅人が長い旅路を歩いていた
旅人は疲れきり今にもたおれそうだ
やがて旅人はついに行きだおれてしまった
そこにあらわれた神様が旅人の前に小さなリンゴの樹を生やした
神様はリンゴを食べなさいと言うと旅人は首を振り
「リンゴは食べられません」と言った
「なぜだ?リンゴは嫌いなのか?」と問うと
旅人はまたも首を振り「大きなリンゴの横には小さなリンゴが2つ生っている。私にはそのリンゴが大きなリンゴの子供に思えて仕方ない。リンゴを食べてしまったら小さなリンゴは2つきりになってしまう。私にはそのリンゴたちを引き離す資格はありませぬ」
それを聞いた神様が悩んでるうちにそう言ってやがて旅人は息絶えてしまう
だがこんなにやさしい人間を死なせたとあってはあまりに不憫
神様は旅人を転生させた。旅人は神様の計らいで金持ちの王様に生まれ変わったが、旅人は王位を振るうことはなく貧しい民に無償で食料や薬を与えるような心優しき王様になった。
その王様は死んだあとも後世にまで語り継がれるような偉大な王様になりました。