詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕闇が差し足忍び足で近づいてくる
今日もまた日が暮れたんだね
ふいにこみ上げるさびしさとせつなさに少しの喜びがあいまってきれいなコンチェルト 僕に見せる
今日もみんなの瞳の中に映る夕暮れはやさしい色をしてるかな
夕暮れは何色にも見えるんだよ 気持ちひとつで
さっきまで青い空だった空がまるで終わりを告げるように真っ黒け
なんだか僕まで悲しくなる
またひとつ苦難をこえてそしてまた苦難が訪れて何が起きても僕は何度だって苦難をのりこえて
今この場所に だからいる
ほらなにがあっても
誰かの優しさとぬくもりのさなかでいつでも見えない幸せに包まれている
それに気づけたらきっともっと幸せになれるよね
夕闇の色で染まった空の向こうに何かが見えたよ
あれは僕の希望しめす星かな
なんてこぼしたら
君がそうかもねなんてほほえんだんだ
そんな場面がもしも幸せだというなら否定することなくただ頷いてみせよう
夕闇が見せた名もない影絵芝居
オレンジと紫色と黒が混ざり合って
まるで悲しみ 喜び せつなさ すべての感情が散りばめられたこの世界のようさ
光と影をうまくあわせているね
僕はもう涙あふれたら止められない
それを止めるすべさえ知らない
明日は行方なんて告げない
だって僕らは進まなくても時間が勝手に今日を明日にする
そんな不思議な繰り返しのそのなかで僕は幸せなのかな
誰かは幸せなのかな
なんて思うけど
ほんとは君が幸せならばいいと勝手ながら思うんだ
もうあっというまの出来事みたいに涙と一緒に流れてゆく時間
いつ聴いても素晴らしい協奏曲
五時のチャイム
冬は日が短いからもう真っ暗
暗がりに手を伸ばす
手探りで何を探してるの?昨日に戻るためのドアか…
昨日にはもう戻れない
開いたら先に進むしか道はない
残酷なまでの運命を少しでも丸く見せようとするかのように鳴り響く和音。