詩人:どるとる | [投票][編集] |
ニャーオ ニャーオ
君を呼ぶ声がまるで
猫を呼ぶときの声のように すべての音が丸みをおびながら
夜の隙間を縫って
君の心に届く
猫なで声よりもやさしいやさしい声が
夜も深まって
真夜中というにふさわしい時間帯になって
僕は隙を見計らって
家を抜け出して
いつものあの場所へ
君と会えるのは
真夜中だけだから
キスも甘く
そして切なく
淡い味がする
二人はからだを重ねることをためらわなかった
ほんとに互いを互いが愛していたから
いつでも会うたびに
キスをして抱きしめあった
心の声を聞こう
僕は君の
君は僕の
心の音を聴こう
トクトクと脈打つ心音
ほら早くなったり正常に戻ったり するのが聴こえるだろう?
僕には聴こえるよ
君の心音
地球の心音のように君の心音聴くたびに思うのさ
君がいない世界なんてなんのおもしろみもないに決まってる
誰もがそんな気持ち抱きしめているだろう
真夜中にだけ聴くことがゆるされている心音
君もきっと同じ
恥ずかしがり屋のハニー
何度でも呼ぶよ
真夜中のキャッチボール
会話はいつでも
君が相手なら
弾むや弾む
心の声を聞こう
僕は君の
君は僕の
心の音を聴こう
トクトクと脈打つ心音
ほら早くなったり正常に戻ったり するのが聴こえるだろう?
僕には聴こえるよ
君の心音
いつまでも聴いていたいよ
君の心音
僕の腕の中で丸くなる君はまるで猫みたい
ニャーオ ニャーオ
鳴きながら
僕を頼りにする
ああ いつも会うたびに思うことまたひとつ
どんなことがあっても君を守れるのは世界でただひとり僕だけ
君よ 僕の心音を永遠にすぐそばで聴け 聴け
僕も君の心音 すぐそばで聴くよ 聴くよ
ってか聴きたいんだよ
ゆるしをもらえるかな
さらってもいいですか?
ちょっとキザかなあ?
…二人の行く先は
二人にしかわからない。