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どるとるの部屋


[6524] 旅立ちの日
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


何処へ流れていくのだろうか

この風のはるか向こうを見つめてる

旅人は多くを語らず
必要以上の言葉は口にしない

涙の海が いっぱいになったら

溢れ出した気持ちのぶんだけ

泣こうか 空が晴れるまで

いつか手にした 心はいつだって
その先に行きたがる
終わりなんかないような気持ちで
こわれそうな思いを抱えながら

何がそうさせるんだろう
生きる理由を探しながら

宛のない旅は続いていく ページの先へ

愛されることに不馴れなこの身体

愛されたくないと強がるようにできてる

人一倍寂しがりやの心は

来るべき旅立ちの日にふるえてる

たくさんの思い出で満たされたい

溺れてしまうほど満たされたい

望むのは昨日と何ら変わらぬ今日

広がる世界に果てなんかないって
地図を破り捨てる

そんな勇気ある人になりたいと
叫べば少しはマシになれるかなあ

誇れるような傷跡も欲しいよ
「最初の一歩はみんな同じ」

与えられる痛みは誰にとっても同じ色、形

似たような 毎日が

ただ堆く 積み重なってゆくんだ

滑稽だろう 誰も彼も
みんな 頂を目指したがる
僕は 底辺から そんな人たちを呆れたように笑ってる

いつか手にした 心はいつだって
その先に行きたがる
終わりなんかないような気持ちで
こわれそうな思いを抱えながら

何がそうさせるんだろう
生きる理由を探しながら

宛のない旅は続いていく ページの先へ

僕らを動かす憧れてやまない お日さまの下へ。

2015/10/02 (Fri)

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