拷問機械の針が貫いた正義悪夢は続く マリアを血に染めて断たれた首が風にさらされて物語を運んでくる自転車に乗った猿が怪しく笑う言葉をばらまく詩人の手には見えない台本があるようで次々に歌われる言葉の明瞭さに驚く暇もなくアリスは聞き入る世界を動かす歯車は誰の手にも握られているというのにそれを恐れるあまりに人は戦争やいじめという手段で己の弱さを隠している。
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