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どるとるの部屋


[6576] スピカ
詩人:どるとる [投票][得票][編集]

終わらない夢のような
果てしない路のような

色褪せない色のような
途方もない想像のような

そんな 宇宙を広げながら
あるいは 敷きつめながら

イメージだけで心は宛のない旅をしてる

いつかつかみかけたあの光は今 どこにあるんだろう

恒星のように光り輝くスピカ
見つけておくれよあなたの瞳で

言葉なんて何もいらないから
イメージするだけで空も飛べる

そんな色とりどりの夢で世界を満たしたい

答えのない計算のような
行く先のない旅のような

通じない言葉のような
鍵のかかった扉のような

意味のあるものと無意味なものすべてがすべて ひとつの世界

書きかけの物語の続きを 足跡が埋めてく

握りしめた見えないペンのインクが空欄を塗りつぶす

いつか見た流れ星が尾を引いて 弧を描いて落ちた あの夜

魔法なんて使わなくても ほら不思議なほど伝わるイメージ

モノクロだった僕の世界を色鮮やかに染めてく

何が正解なんだろう
何が間違いなんだろう
そんなことはもういい
間違えることもまた答えならば
僕らには間違える愚かさも必要だ

恒星のように光り輝くスピカ
見つけておくれよあなたの瞳で

言葉なんて何もいらないから
イメージするだけで空も飛べる

そんな色とりどりの夢で世界を満たしたい。

2015/10/13 (Tue)

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