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どるとるの部屋


[6613] 坂道
詩人:どるとる [投票][編集]


その時を過ぎても
空は 変わらない速さで流れてゆく

待ち焦がれたあの季節は 色を変えて 目の前に立つ

いくつものさよならと
はじめましてを繰り返した そのあとで

なだらかに 落ちてく自転車の タイヤが

すり減るほどに 加速する その流れに身をまかせて

思い出の景色を眺めながら 長く伸びた坂道を下る。

2015/10/15 (Thu)

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