詩人:どるとる | [投票][編集] |
数あるときめきに酔いしれたままの
自由すぎる心が見つめた先には
眩しいくらいの未来が揺れている
僕はただ行ったり来たりする 振り子を眺めている
近づく朝の気配 明けていく そのかすかな時間さえ もどかしい
世界がそっと目を開くように
目を覚ました 夜明けの街は
昨日の悲しみを 忘れてはいないけど
新しいページに なったからには
また新しい気持ちで今日を生きようって笑って 歩き出す
この街に生きるたくさんの人たちの
悲しみや喜びや 変わらぬ営みを 抱いて
進むべき場所を 指し示す コンパスが導くのは明日よりその先の未来
物語の最後のページにたどり着くまでに出会うたくさんの上り坂や下り坂
笑った今日も泣いた今日もある
それはまるで遠い昔から約束されたあらすじのよう
自転車のペダルに 一番最初に 踏み出すその瞬間に
すべてのいろいろはとりあえず
それはそれとして 過ぎてくままに
考えすぎて頭抱えるようなら
抱えた荷物をそっとおろして
道に咲く花に目をやるくらいの
余裕を見せてよ アングルを変えれば
たちまち見える世界が見違えるから
歩きっぱなしじゃ疲れるよ だから
たまには心穏やかに生きてみる 僕が見てるのは今日よりその先の未来
ふいにこぼれ落ちる花に重ねている
傷つけて 挙げ句手放した ぬくもりをくれる人の面影を
僕は なんだか 悲しくて 涙を流してしまう
気づいた僕は仕方ないくらい一人きりだった
世界がそっと目を開くように
目を覚ました 夜明けの街は
昨日の悲しみを 忘れてはいないけど
新しいページに なったからには
また新しい気持ちで今日を生きようって笑って 歩き出す
この街に生きるたくさんの人たちの
悲しみや喜びや 変わらぬ営みを 抱いて
進むべき場所を 指し示す コンパスが導くのは明日よりその先の未来。