ざあざあと打ち寄せる波はるかに広がる青僕は言葉もなくただ眺めている何もないよ イメージは現実に塗りつぶされたから海が ただそこにあるという それだけでいいよ果てしなく続く水平線が 僕の理解を越えてくああ 大きな 手のひらの上の水たまり神様の手のひらの上の水たまりこの世界のすべての生きる者たちの心臓の音と 遠くの街の人々の卑しさと少しの僕のちっぽけな悩みをなんだそんなことかと笑うようにただどこまでも広がっていく。
[前頁] [どるとるの部屋] [次頁]