詩人:どるとる | [投票][編集] |
日の落ちたあとの街はどこか
静かに僕の目の前に横たわっている
誰かの忘れ物みたいにあちこちに落ちてる
切なさだったり寂しさだったりが
ほらまるで魚みたいに泳いでいます
何ひとつ わからない肝心なことはね
それでも頭ひとつぶん抜きん出たような
たしかな 予感が少しだけ明日を
楽しみにさせている
この夜の 果てまでも
泳いでいこう
時間なら まだたくさんある
終わらないナイトスイミング
朝の光を探して 心は旅に出る
短絡的な思考はやがて 計算することをやめてしまう
不確かな感情でも 割り出せない答えがあって
空欄を埋めるのは「心」でしかないことを知った今では
電卓よりも 今抱いている気持ちを信じて
曖昧でもどこか血の通った温かさにゆだねたい
永遠に割りきれない計算だ
心は数値化できない
細胞のひとつひとつが呼吸して
愛を叫んでる
生きていることの明らかな証明は
言葉を越えた世界とリンクする
僕らは計算を放棄して旅に出る
人の心を知るには
頭じゃなく同じ心だ
ブラウザの波に脅かされて
邪魔くさい バグの藻を潜り抜けた先に
何があるというの
もう やめないか
そんな悲しい旅は
たしかな 予感が少しだけ明日を
楽しみにさせている
この夜の 果てまでも
泳いでいこう
時間なら まだたくさんある
終わらないナイトスイミング
朝の光を探して 心は旅に出る
人肌のぬくもりを求めてシャットダウンする。