詩人:どるとる | [投票][編集] |
雨をよけ ふらふら蛇行しながら 歩く
君は 雨男 どこまでも飛べそうな気がするよ
宙を舞い 華麗に 飛び回って
どしゃ降りの一斉射撃を 早業でよける
蝶のように舞い 蜂のように刺す
僕は 雨にさえも嫌われた 仕方のない
嫌われものでいい 傘なんて放り出して
体中濡れてしまいたい そんな気分だ
そんな気分だ
ワイパーの指揮者 意味をなくした夜
雨音の中、僕のスキップも聞こえない
雨宿りしているたくさんの人たちは雨がやむのを待っている
こんな 雨なのに 濡れない手はない
蝶のように舞い 蜂のように刺す
僕は 雨にさえも嫌われた 仕方のない
嫌われものでいい 傘なんて放り出して
体中濡れてしまいたい そんな気分だ
そんな気分だ
お上品は顔だけ 心は焦げたように真っ黒
僕は 神様さえも裏切ってみせるよ 今
愚か者で十分 人生笑ったもの勝ちさ
世界を制覇したような気分
そんな気分だ
そんな気分さ。