詩人:どるとる | [投票][編集] |
狭い六畳ほどの部屋
あるものだけで 果たされる
なんとか暮らしていける生活
ハエの手と手が擦りあうあの音にさえ
愛しさを感じてしまう おかしさに
僕は 夕暮れになぜか意味もなく泣いた
赤く染まる部屋 窓から差し込む陽射し
あとひとつなにかが足りないような
いまひとつ なにかが足りないような
すきま風が ほほを冷やす
窓から見えるのはいつかの思い出
僕の顔さえも赤く染めた夕日よ
沈むときくらい さよならを言い残せよ
僕は 夕暮れになぜか意味もなく泣いた
赤く染まる部屋 窓から差し込む陽射し
あとひとつなにかが足りないような
いまひとつ なにかが足りないような。