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どるとるの部屋


[6674] 部屋
詩人:どるとる [投票][編集]


狭い六畳ほどの部屋
あるものだけで 果たされる

なんとか暮らしていける生活

ハエの手と手が擦りあうあの音にさえ

愛しさを感じてしまう おかしさに

僕は 夕暮れになぜか意味もなく泣いた

赤く染まる部屋 窓から差し込む陽射し

あとひとつなにかが足りないような

いまひとつ なにかが足りないような

すきま風が ほほを冷やす

窓から見えるのはいつかの思い出

僕の顔さえも赤く染めた夕日よ

沈むときくらい さよならを言い残せよ

僕は 夕暮れになぜか意味もなく泣いた

赤く染まる部屋 窓から差し込む陽射し

あとひとつなにかが足りないような

いまひとつ なにかが足りないような。

2015/10/24 (Sat)

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