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どるとるの部屋


[6692] ループする感情
詩人:どるとる [投票][編集]


決まりきった一連の流れがいつもの

朝を連れてきて まだ「希望」はここにあるよと

わざとらしく もったいつけながら 急かすだけ急かす

ループするのは 時間だけではなく
存在する ありとあらゆるすべての仕組みだ

いい具合に青く染まったままの心が

叫ぶんだよ まだ負けてないんだって

うずたかく積もった宿題の山は

まだまだ僕を楽にはさせてはくれないな

それでも向き合うべき現実とにらめっこしながら

沸騰したような 鍋みたいに 奮い立つ

抵抗するように行きつ戻りつのループする感情

五線譜に 並んだ音符を 辿るように

音を生み出していくこの指先が世界の神様なら

愛と平和の歌さえあれば 戦争なんて笑い飛ばせるのに

スクロールしていくように 移ろう季節に 花が咲いては散る過程を スローモーションで味わう

対象外の正しさを 一々排除していたら

きりがないんだよ だからとりあえずは

目の前にあるめぼしいすべてを食べる

是非を問うのは 僕のいい加減な舌だ

推し量るように 勝手な価値観で物を見る

それが正しいか間違いかを決定するのは

物差しみたいに 目盛りのついた 規制概念ではなかった筈なのに

決まりきったような計算で 答えを導きだそうとするならば
世界は狭くなってしまう

だから、目や耳じゃ見極められない 何かをとらえる心がある

いい具合に青く染まったままの心が

叫ぶんだよ まだ負けてないんだって

うずたかく積もった宿題の山は

まだまだ僕を楽にはさせてはくれないな

それでも向き合うべき現実とにらめっこしながら

沸騰したような 鍋みたいに 奮い立つ

抵抗するように行きつ戻りつのループする感情。

2015/10/27 (Tue)

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