詩人:どるとる | [投票][編集] |
途方もない旅のはじまりはいつも
頼りない一歩から 風をつかむところから
翼を広げたばかりの鳥のような
情けないところまでちゃんと見ててね
言葉にならない もどかしさを
痛みをはらんだ愛しさを
受け入れるだけの懐はあるさ
出会いがあればまた別れもある
それでもさよならの向こうには
昨日と変わらない新しい朝があって
ほらすぐに夜明けはやって来る
口笛の矛先に 消えていく時のかけら
僕が見つめているのは今よりもっと先
季節は音もたてずにページをめくるように
いつの間にか 散らした花を咲かす
言葉にならない もどかしさを
痛みをはらんだ愛しさを
受け入れるだけの懐はあるさ
出会いがあればまた別れもある
それでもさよならの向こうには
昨日と変わらない新しい朝があって
ほらすぐに夜明けはやって来る
黄金色に輝く太陽に背を向けないで
陽射しを胸いっぱいに吸い込めば
ほらはじまりの風が吹く
なんてね 笑ってね
通りすぎるまま
見送る言葉もなく
風に記した思い出は消えずに。