ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > いのちあること

どるとるの部屋


[6721] いのちあること
詩人:どるとる [投票][編集]


生きていることそれを確かにするのはなんだろう

ここにいるだけではどうやら何もわからない

ちゃんと悲しみに泣いて
ちゃんと喜びに笑って
雨にもうたれて 陽射しに照らされて
はじめて生きていると気づく

僕は 何のために今を生きているんだろう

そんなことはもうどうでもいいのさ

時にいのちあることを幸せに思い

時にいのちあることを呪いながら

それでも 生きていくことをやめずに

明日も生きていく 簡単には死ねない

だって生きていれば何度だって笑えるから

行き交う人の中にポツンとたたずんで

色ちがいの幸せの形を見つめていた

穏やかに流れる時間が景色を抱きしめている
悲しみなど見えないように
見ないようにしているように

僕は誰の為に生きているんだろう

理由や意味がないと不安になるよ

時にいのちあることで救われて

時にいのちあることで深く傷ついて

それでも ただひたすらに生き続ける

生きること 多分それ以外に選択肢はない

だって生きていれば誰かを愛せるから

愛する誰かが愛してくれるから

僕は孤独というにはあまりに

愛され過ぎている だから僕は一人なんかじゃない

幸せは いつも 気づかないだけで

僕のすぐそばにある

僕は 何のために今を生きているんだろう

そんなことはもうどうでもいいのさ

時にいのちあることを幸せに思い

時にいのちあることを呪いながら

それでも 生きていくことをやめずに

明日も生きていく 簡単には死ねない

だって生きていれば何度だって笑えるから

だって死んでしまいたいと思った今日も
明日には 生きてて良かったと笑ってるから
そんな気がするから。

2015/10/31 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -